先日、この夏に人事制度を導入した会社の
考課者訓練に行ってきました。
考課者として、最低限心得ておいて欲しい
心構えや視点・考課の目的などを中心とした
メニューでいい雰囲気で終えることができました。
その中で、社長が人事制度を導入したことで感じる
第一の効用として次のようなことを言っていました。
これまでも、社員を評価したり面談したりする機会はあったが
会社の考えや行動指針について拠り所となる明確なツールが
なく、上手い話し合いができなかった。
しかし、人事制度を導入したことで、社員との面談や
話し合いの場において、明確なメッセージツールとして
活用できるようになり、以前に比べて断然話し易くなった・・と。
社長が感じているこの「話し易くなった」という感想は
実はとても大事なニュアンスを含んでいると思います。
というのも、人事制度というある種の共有ツールがあることで
評価する側もされる側も何について話し合うのか、何を評価
されるのかが明快になるからです。
話し易くなったということは、要は何について、どういう内容に
沿って話をすればいいのか指針ができたので、面談時の話し
合いでぶれなくなったということです。
人事制度の最大目的は、業績向上に必要な貢献活動を
意図的に上手く引き出してあげることです。
そして、その過程で何よりも大切なのは、考課者と被考課者間
における上手なコミュニケーションです。
人事制度を導入したお客さんからそのような具体的な効果を
耳にできたことは、やはり嬉しいものです。
このお客さんの今後の成長と発展が今から楽しみです。