最低賃金

カテゴリー: ブログ

2009年8月12日


世間はお盆休みで今週は電車が空いてます。

毎日このくらいなら通勤も楽だろうなと思いつつ

今日も事務所に出てます。。

電話の鳴らない静かで落ち着いたこの時期は、

仕事の計画や日々の考えごとを整理するには

大変有り難い時間です。

さて、今月は衆院選も控えており、月末には

新しい政権が誕生してるかもしれませんね。

各党もマニフェスト合戦を繰り広げていますが

中でも民主党は、最低賃金を全国平均で1,000円に

することをマニフェストに盛り込んだようですね。

一部の都道府県で生じている生活保護との逆転現象や

ワーキングプアを是正する目的があるのはわかります。

が、最低賃金の上昇が、はたして期待するような国益を

もたらすかどうかははなはだ疑問です。

賃金は低くても地域の雇用に大いに貢献している企業は

たくさんありますし、賃金の低さだけがワーキングプアの

原因ではないように思います。

また、生活保護とのバランスであればいきなりマクロ視点で

最低賃金の是非を議論するのではなく、各都道府県での

生活保護とのバランスをどうつけるか議論すべきだと思います。

いつも思うのですが、この国は政策決定の前提議論が

ほとんどなされないで、白か黒かを決める方向で動くことが

多いように感じます。

未来の国益という観点から、本当に必要な政策を考えずして

国の成長は絶対にありえないと思います。

ワーキングプアや生活保護との逆転現象が起きているから、

この問題を解決するには最低賃金を上げればいいといった

安易な発想だけは勘弁してほしいですね。