最近事業ビジョンというものについてよく考えます。
このビジョンですが、経営理念と似て非なるものです。
経営理念は経営者の事業そのものに対する考え方や存在価値を
端的に表現したもので、基本的には普遍的なものだと思います。
一方、ビジョンは、事業の将来的な姿を表現した言葉で
いってみれば長期的な目標だと言えます。
ビジョンの表現方法はいろいろありますがだいたい
次の視点から表現している企業が多いと思います。
①売上規模・数値指標で表現する
②市場ポジションやシェアで表現する
③会社と人との関係で表現する
特に3つ目の会社と人との関係で述べるビジョンは
掲げるのは簡単ですが、どういう状態になったら
ビジョンを達成したのか判断するのが難しいともいえます。
しかし、ビジョンについて考えるときにいつも思うのは
この3番目の会社と人との関係で表現してあるビジョンが
一番心に響くということです。
尊敬する渡邉美樹社長が経営するワタミフードサービスでは
ワタミグループのスローガンとして
「地球上で一番たくさんのありがとうを集めるグループになろう」
というビジョンを掲げています。
これははっきりいってゴールがありません。
なぜならビジョンの達成状態を明確に図れないからです。
だけど一番心が惹かれるし、定量的なビジョンよりも
壮大でチャレンジングな精神を感じさせる内容です。
ビジョンは経営者の夢を表現したものです。
どれだけ大きな夢を持っているかがビジョンで表現されます。
なので経営者の掲げるビジョン=夢の実現に少しでも
貢献できるよう日々奮闘していきたいと思っています。