今日のナイジェリア戦に敗れたことで
日本の予選敗退が決まった。
初戦のアメリカ戦で勝ち点3を獲れなかったのが
非常に悔やまれる。
これでアテネに続いて2大会連続での
予選敗退になってしまった。
マスコミは、シドニー世代と比べてアテネ世代や
今回の北京世代を「谷間の世代」と称している。
結果を出すことが最大の成果とされるスポーツの世界で
求められる結果を出せていないからそう呼ばれているのだろう。
本当に「谷間の世代」であるかどうかは、数年経ってみないと
わからないとしても、シドニー世代と比べて今の世代に確実に
不足しているものがあると思う。
それは、技術とリーダーシップを兼ね備えた精神的支柱の存在だ。
今の世代にも、そこそこ上手い選手はたくさんいる。
が、広い視野をもち、一瞬の閃きとセンスで局面を打開でき、
チームの精神的支柱となる選手はいない気がする。
シドニー世代では、中田や中村俊輔が牽引役として
明らかにチームに欠かせない存在となっていた。
当時の代表は、誰がチームの軸なのか明快だった。
しかし、今の世代は軸となる選手が見当たらない。
よくいえば、全員がそこそこできるのでフラットな
チームになってしまっている。
過去、素晴らしい業績と結果を出したことのある国には、
必ずといっていいほど軸となるスター選手がいたように思う。
サッカーは、世代交代が上手くいっている国とそうでない国とでは
数年~数十年単位で結果に差が出てくるスポーツでもある。
今の北京世代が、これからの日本サッカーを牽引していくことは
間違いないだろう。
いつの時代か「谷間の世代」と呼ばれないためにも
是非とも今後の奮起に期待したい。