梅雨が明けてからというもの
毎日暑い日が続いています。。
こんな時期だからこそ夏バテだけは避けるよう
体調管理に注意です。
さて、昨日は懇意にしている社長からのお誘いで
商工会議所主催の「経営革新塾」に参加してきました。
この塾は、ドラッカーの理論を中心とした勉強会ですが、
昨日は、参加者全員でマキアヴェッリを考察しました。
君主論で有名なマキアヴェッリは、その評価においては
昔から賛否両論ですが、僕個人としてはかなり大好きな
人物の一人です。
君主論は、今でも帝王学、リーダーの座右の書として
欧米などでは広く読まれています。
マキアヴェッリが残した偉大な功績は一言でいえば
人間性についての冷徹な考察だと思います。
マキアベッリの君主論の冒頭に、有名な次の言葉があります。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
古今東西、多くの賢人たちは想像の世界にしか存在しないような
共和国や君主国を論じてきた。
しかし人間にとって、いかに生きるべきかということと、実際はどう
生きているかということは、大変にかけ離れているのである。
だからこそ、人間いかに生きるべきか、ばかりを論じて現実の人間の
生きざまを直視しようとしない者は、現に所有するものを保持するどころか
すべてを失い破滅に向かうしかなくなる。
なぜなら、なにごとにつけても善を行おうとしか考えない者は、
悪しき者の間にあって破滅せざるをえない場合が多いからである。
それゆえに、自分の身を保とうと思う君主(指導者)は、悪しき者で
あることを学ぶべきであり、しかもそれを必要に応じて使ったり使わな
かったりする技術も、会得すべきなのである。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
マキアベッリの人間についての冷徹な考察。
ホント、すごいと思います。
君主論は、政治の「技」についての論考ですが
つきつめれば、「人間性の本質」を突いた普遍的な名著です。
経営者や人事マンは、一度読んでおいても損はないと思います。