ビスポーク職人

カテゴリー: 人事

2008年1月16日


『ビスポーク』とはスーツや靴などのジャンルで、既製品ではなく、

オーダーメードで製作されたモノのことの。

ファッションにちょっとうるさい人であれば、一度は聞いたことがあると思います。

既成のスーツや靴はいわば規格品で、ビスポークは、その人のためだけに

存在するオンリーワンの製品だと言えます。

人事コンサルティングの仕事は、例えるならビスポークです。

というよりも、『ビスポーク』でなければならないと考えています。

当たり前ですが、いくら業種業態が同じであっても、規模や組織風土や内情などが

2つとして同じという会社はありません。

である以上、全ての会社に共通する手法などは存在しないのです。

ビスポーク職人は、その人にしか適さないジャストのものを完璧に製作します。

例えば、靴なんかでは、サイズや足型だけでなく、魚の目やマメの場所まで計測します。

人間の足は、ほとんどの人が左右対称に出来ていないので、その作業を両方の足で行います。

その後で、木型(ラスト)やデザイン、革の種類なんかを選んでいきます。

そのような工程を経て時間をかけて、ようやくオンリーワンの製品に仕上がります。

そして、実際に履くことで靴に息吹を吹き込み、馴染ませ、完全に自分のものにしていきます。

人事コンサルティングの仕事も全く同じです。

会社ごとの現状を把握して、課題や問題を抽出します。

その後に最適な提案を行い、試行錯誤しながら独自の仕組みを構築していきます。

そして、実際に運用してみて、修正を加えながら馴染ませ、その会社独自のものにしていくのです。

そうして出来上がった人事の仕組みは、完全オリジナルのものです。

そう、人事コンサルタントとは、言ってみれば『人事職人』のことなのです・・・。

これからも、自分の仕事はビスポーク職人と同じなんだということを忘れないで

日々の業務に臨んでいきたいと思います。