名作レビュー

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2008年8月8日


先日、ニューオーリンズ・トライアルという映画を観ました。

原作は「評決のとき」「依頼人」など裁判を題材にした作品で

有名なジョン・グリシャムです。

2003年の作品ですが、以前からそのうち観ようようと思いつつ

気づいたら随分経ってしまいました。

銃社会アメリカのシステム、法律、そして陪審制度といった

社会的なテーマにフォーカスした法廷サスペンスものです。

主演はジョン・キューザック、ダスティン・ホフマン、ジーン・ハックマン

そして、レイチェル・ワイズと渋い顔ぶれです。

ハリウッド映画で裁判を題材にした作品は数多くありますが

この作品は、アメリカの陪審制度の仕組みをサスペンス要素

の中心に取り上げた見ごたえある内容になっています。

また、出演している顔ぶれからわかるとおり

各役者の演技力も見事なものでした。

ダスティン・ホフマンとジーン・ハックマンはその昔

同じ劇団で、しかもルームメイトだったという過去もあってか

作中、2人がトイレの中でやりとりしたシーンなんかは

まさに名演でした。

来年から日本でも裁判員制度が導入されますが

この映画は、民間人が司法参加することの問題点なども

考えさせてくれる作品になっています。