2008年11月27日 のアーカイブ

人事制度の効用

カテゴリー: ブログ

2008年11月27日


先日、この夏に人事制度を導入した会社の

考課者訓練に行ってきました。


考課者として、最低限心得ておいて欲しい

心構えや視点・考課の目的などを中心とした

メニューでいい雰囲気で終えることができました。

その中で、社長が人事制度を導入したことで感じる

第一の効用として次のようなことを言っていました。

これまでも、社員を評価したり面談したりする機会はあったが

会社の考えや行動指針について拠り所となる明確なツールが

なく、上手い話し合いができなかった。

しかし、人事制度を導入したことで、社員との面談や

話し合いの場において、明確なメッセージツールとして

活用できるようになり、以前に比べて断然話し易くなった・・と。

社長が感じているこの「話し易くなった」という感想は

実はとても大事なニュアンスを含んでいると思います。

というのも、人事制度というある種の共有ツールがあることで

評価する側もされる側も何について話し合うのか、何を評価

されるのかが明快になるからです。

話し易くなったということは、要は何について、どういう内容に

沿って話をすればいいのか指針ができたので、面談時の話し

合いでぶれなくなったということです。

人事制度の最大目的は、業績向上に必要な貢献活動を

意図的に上手く引き出してあげることです。

そして、その過程で何よりも大切なのは、考課者と被考課者間

における上手なコミュニケーションです。

人事制度を導入したお客さんからそのような具体的な効果を

耳にできたことは、やはり嬉しいものです。

このお客さんの今後の成長と発展が今から楽しみです。