2009年10月14日 のアーカイブ

就業規則の効能

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2009年10月14日


仕事柄、日々たくさんの会社の就業規則を作成しているが

定期的にしっかりと整備されているものもあれば、漏れや

トラブルになりそうなものまでいろいろある。

就業規則が法に則った内容であるのは当たり前として、

それ以前に、就業規則が労使間の契約、つまり約束事

であるという認識を労使当事者が今一度想起することが

何よりも大切だと思う。

会社は法の主旨を理解し、最低限その内容を遵守する。

これはある意味当然です。

そして、会社は法の主旨と自社の約束事を就業規則という

ルールブックにして従業員に示し、労働契約を締結した

従業員は一定の法的拘束力を受ける。

本来、労働契約とはそういうものなのである。

しかし、会社が労働法を遵守し、真摯に努めているのに

中には、明らかに理不尽で一方的な要求や態度を示す

従業員がいるのも事実です。

就業規則は、そうした自己中心的で労働契約の本質を

理解できない従業員にも一定の効果を期待できます。

また労務トラブルは、経営者の無知に起因するケースもあるが

ちょっとした誤解やコミュニケーションの齟齬に起因している

ケースも少なくありません。

不幸にもトラブルになってしまった場合

問題解決の出発点になるのが就業規則。

要は、どういう契約=約束になっていたかが大切です。

就業規則を整備していたことで、あっさりと解決できた

ケースもたくさんあります。

今年は、昨今の景気・雇用情勢のせいもあってか、

就業規則の効果・効用が予想以上に多く感じられる

1年になりそうなので少し書いてみました。。

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