‘人事’ タグのついている投稿

師走に思う

カテゴリー: つれづれ

2010年12月16日


今年もすでに12月。
気づいたらすでに師走です。

年末になると毎年こんなことを書いてますが、
過ぎゆく時間の速さに驚いてます。

振り返るにはまだ早いですが、今年もいろんなことがありました。

社労士をやっていて、年を追うごとに思うのが企業における
人事・労務の重要性が加速度的に増しているということです。

重要であるということは、会社を経営していく上でのリスク要因でもあり、
成長要因でもあることです。

長時間労働、過労死、過労自殺、内定取消、不払い残業、不当解雇、雇止め、問題社員etc・・・
これらはすべて労務管理の分野です。

安易にとらえて、誤った対応をしてしまうことで後々大問題に
発展してしまうケースが多々あります。

一方、限られた人材をいかに有効活用し生産性を高めるか、
優秀な人材をいかに獲得するか、これらは人事の課題です。

ヒト・モノ・カネ・情報といった経営資源の中で
ヒトの扱いを間違ってしまうと取り返しのつかないことにもなります。

ある意味理不尽で、時代遅れ感のある労働法の不条理なまでの
制約を受けながらも頑張っている経営者はたくさんいます。

そんな経営者を支援する身として、ヒトの部分でだけは
つまづいて欲しくないなといつも思いながら仕事しています。
今年は、そんな思いを強く感じた1年でした。

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キャリアを急ぐ

カテゴリー: 未分類

2010年3月6日


先日訪問したある会社の社長がふと気になることを
口にしていました。

その社長が言うには、どうもここ最近の若い人は、
自分のキャリアを急いでいるように思えてならないということです。

キャリアを急ぐってどういうことですか?って聞いたら
自分が直接的にやりたいと思っていることや自分が
イメージしているキャリアの役に立つと思われることだけを
やりたがるというようなことを話していました。

この話を聞いて、う~んそうなのかと唸ってしまいました。

実は、以前に別の業種の会社の社長も同じようなことを
言っていたのを思い出したからです。

「最近の若い人」というフレーズはあまり使いたくないのですが
自分より一回り以上も違う世代ですから、自分らの世代とは
異なるパラダイムをもっていて当然だと思います。

キャリアを急ぐとは、言ってみれば仕事に対して直線的な
姿勢で向き合うという感じなのでしょうか。。

・自分のやりたいことに関係ないことはしたくない。

・これは自分の仕事じゃない。

・すぐに成果の出ない仕事に不安を感じる

 

その社長は、平成生まれはゆとり教育世代でもあるから
仕方ないのかな・・なんてこぼしていました。

そうした現象の主因をゆとり教育だけに帰依することは
理不尽ですが、従来の詰込み型教育から解放され、
のんびりじっくり自分のことを考えることができたゆとり世代の
特徴なのかもしれません。

ただ、こうした直線的な考え方は、時として視野を狭め
本当に仕事に必要な能力形成の機会そのものまでも
断ってしまう可能性があるように思えます。

キャリアや能力の蓄積ってそんな直線的かつ
急いでなんてできません。

目の前にあるやらなきゃいけない小さくて細かい
仕事がたくさんあって、そうしたことをコツコツと
やっていくうちに気づいたらできている。

その繰り返しが、自分のやりたいことやキャリアの
血となり肉となっていくもんです。

自分の夢やキャリアを実現するには、まずは自分に
与えられた義務を全うすることが一番大事。

こういうのって、伝えたり教えたりして頭で考えるような
ことじゃなく、仕事で感じるものなんじゃないかな。

社長の話を聞いてて、そんなことが頭をよぎりました。

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首切り請負人

カテゴリー: 未分類

2010年1月23日


NHKで先週からスタートした土曜ドラマ

「君たちに明日はない」

先週、今週と見ましたが、面白いドラマですね。

リストラ請負会社に所属する面接官が
リストラを検討しているクライアント企業の
リストラ対象者と面談を通して、仕事の意味
さらには、人生の意味を問いただしていく。

まだオンエアーが2回目なのでわかりませんが・・
多分そんな感じのドラマです。

このご時世リストラなんて当たり前の世の中ですが
ドラマで見てもやっぱりいろいろ考えさせられますね。

社労士をやっていることもあって、セリフの随所に
「そうだよなぁ」とシンクロすること多々アリアリです。

経営不振・業績不振、これはいってみれば経営責任です。
経営責任を問われずして、リストラという形で安易に社員に
転嫁するのは極力回避すべきです。

が、一方ではリストラという極限状況になってはじめて
気付く経営的財産もあります。

それは、本当の意味で会社に貢献してくれる人
会社のことを真剣に考えている人かそうでないか
否応なしに炙り出されるということです。

なんとなく就職して何も考えずただ会社にぶら下がってる人は
自分の存在価値が会社に伝わることはまずないでしょう。

逆に、会社での仕事を自分の人生に置き換え
何かを成し遂げようと真剣に考え行動てきた人は
大切な何かが相手に伝わるものだと思います。

リストラって再構築とか資源の再配分とかいわれますが
その意味ではやっぱり人的資源の再配分なんですね。

いつリストラに遭遇するか予想できないサバイバル時代。

仕事と自分の生き様をシンクロさせているか。
自分は何ができて、何に貢献しているのか。
その結果、自分にどんな成長が待っているのか。

こうしたことに絶えず向き合いながら生きていくことが
ますます重要な時代なのでしょう。

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ユリウス・カエサルにみるリーダーの条件

カテゴリー: ブログ

2009年1月24日


今さらながらですが、今週はオバマ大統領の就任式がありましたね。

これで、アメリカは民主党による新体制に移りました。

アメリカが国際社会で再びリーダーシップを発揮できるか、

困難が多い「今という時代」を再生できるか・・まさに全世界が

注目した就任演説でした。

巷では、オバマさんの演説集などがかなり売れているらしく

改めて、言葉のもつ意味と重要さが注目されています。

僕は、オバマ大統領のこれまでの演説や就任プロセスを

見ながら、ふとイタリアの学校の教科書の話を思い出しました。

イタリアの学校の教科書では、指導者に求められる5つの

資質について、次のように取り上げています。

「指導者に求められる資質は次の5つである」

 

①知性 ②説得力 ③肉体上の耐久力

④自己制御の能力 ⑤持続する意志


「カエサルだけが、このすべてをもっていた」と。。



僕自身、歴史やローマ時代の話が好きなので

これまでもたくさんの歴史の本を読んできました。

その中で、歴史上最も優れたリーダーは誰かと問われれば

いつも真っ先に思い浮かぶのがこのユリウス・カエサルです。

ガリア戦記をはじめ、カエサルに関する伝説やエピソードを

目にするたびに、この人はほんとすごいなぁ・・・・

と、2000年の時を超えて感嘆させられます。

自分の軍団の部下は常にボスについていきます状態にさせて・・

敵さえも味方に引き入れることなんて朝飯前だったカエサルは、

まさに説得力=コミュニケーションの達人でした。

オバマ大統領の演説は、非常に説得力があると言われていますので

リーダーに必要な資質のうち、説得力は及第点かもしれませんね。

今後は、これ以外の資質にも注目していきたいですね。

カエサルと残りの4つの資質については、また次回お話します。。

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